猫が甲状腺機能亢進症になったら余命は?症状や治療法も知ろう!

猫が甲状腺機能亢進症になったら余命は?症状や治療法を知ろう!

我が家には猫が2匹います。12歳の小梅さんと6歳の武蔵くんです。

美人で優しいお姉さん猫の小梅さんは、2023年1月に「甲状腺機能亢進症」の診断を受けました。

小梅さんの場合、症状の始まりは関節痛でした。2022年12月の関節痛と体重減少、そこから検査が進み甲状腺機能亢進症と診断されたのです。

甲状腺機能亢進症は「余命1年半~2年」と聞いたことがあったので、私は「小梅さんを失うかも」と絶望しました。

けれど先生に「悲観しなくていいよ」と言われたのです。そう、猫の甲状腺機能亢進症は早期発見と早期治療でよい状態を保てるのですよ。

ですから、あなたがもし不安を抱えているのなら、猫の甲状腺機能亢進症についてまず知ってください。小梅さんの病状とともにお伝えしますね。

猫が甲状腺機能亢進症になったら余命はどのくらい?

猫が甲状腺機能亢進症になったら余命はどれくらい?

あなたの愛猫が甲状腺機能亢進症になってしまったら、不安しかないでしょう。

余命はどれくらいなのだろう?

余命は発症した年齢や、病気の進み具合によるのです。そこで、余命や発症年齢、病気についてなど詳しくお伝えしますね。

余命

余命は発症したときの年齢や状態によります。もし治療できないほど高齢だったり病気が進んでいたりするならば、余命は1年半~2年といわれています。

甲状腺機能亢進症はゆっくりと進む病気です。けれどもし腎臓病を併発しているならば、半年ほどしかもたないかもしれません。

しかしこれは治療できない状態の余命であり、早期に発見し治療を開始することで状態は変わってきますよ。

発症年齢

甲状腺機能亢進症は何歳くらいで発症するの?

もともと甲状腺機能亢進症は高齢猫が発症する病気で、発症の平均年齢は12~13歳です。

しかし8歳を過ぎると発症する可能性があり、10歳以上だと10%の猫がかかるといわれています。

小梅さんは12歳で発症しました。12歳といえば人間では64歳になりますから、そう考えると、体に不調が起きてもおかしくはないのです。

甲状腺機能亢進症とは?

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの分泌が異常に増えてしまう病気です。

甲状腺ホルモンは、のどに左右一対で存在する甲状腺から分泌され、全身の細胞に作用して代謝を良くします。

けれど甲状腺に過形成や腫瘍などなんらかの変化が起こると、甲状腺ホルモンが異常に多く分泌されるようになってしまうのです。

甲状腺ホルモンが多く分泌されれば、代謝が上がりすぎて全身に負担がかかります。

結果、心臓や腎臓も頑張って働き過ぎてしまい、機能が落ちてしまうのです。それは常に走っているイメージでしょうか。

たとえ元気な状態でも、ずっと走り続けていたら苦しいですよね。ですからあなたの愛猫が苦しい思いをしないよう、よくみてあげてください。

治療法

甲状腺機能亢進症の治療は「内服」「療法食」「手術」になります。では治療法について、それぞれみていきましょう。

<内服>

内服治療は、甲状腺ホルモンの生成を抑える成分のお薬を飲むというものです。お薬の内容や副作用については後ほど詳しく説明しますね。

<療法食>

療法食は、含有ヨードを制限している食事をとることです。

これは、甲状腺ホルモンを生成するヨウ素を制限し、ホルモンが過剰に分泌されるのを抑えてくれます。

ただずっと食べ続けなければならないので、食べ物に好き嫌いがある子は難しいかもしれません。

ヨード制限食はヒルズ社から販売されているのでご紹介します。

ヒルズ社 「y/d」

2Kg 7000~8000円

この「y/d」は楽天やアマゾンでも購入できますが、安いものではなく量も多いので、まずはかかりつけの先生に相談してからにしてくださいね。

<手術>

お薬の効果がなかったり甲状腺に腫瘍があったりした場合、手術を検討します。

もし手術するならば全身状態に異常がないか調べ、問題なければ手術は可能といわれるかもしれません。

しかし術後は甲状腺を補う投薬しなければならないでしょう。

また手術には、術後の状態の変化や費用がかかるというリスクがあるので、先生とよく相談しましょう。

このように甲状腺機能亢進症は治療の選択肢があります。ですから、現在の状態にはどのような治療方法がいいのかしっかり検討してくださいね。

猫の甲状腺機能亢進症の症状はどのようなもの?

猫の甲状腺機能亢進症の症状はどのようなもの?

では甲状腺機能亢進症になると、どのような症状が現れるのでしょう。それは体重減少や食欲増進、行動の変化などです。

そこで、一般的な症状と小梅さんの症状についてお伝えしていきますね。

一般的な症状

甲状腺機能亢進症になると以下のような変化が起こります。

  • 食べているのに痩せていく
  • ご飯を食べる量が増える
  • 水の量やおしっこの量が増える
  • 攻撃的になったり異常に活発になったりする
  • しつこいほど鳴く
  • 吐いたり下痢したりする
  • 目がぎらぎらする
  • 毛のつやが悪くなる

もちろん甲状腺機能亢進症になったからといって必ず痩せるわけではありませんが、「なんとなく痩せたかも」のころには病気が進んでいる可能性があります。

できれば定期的に体重はチェックしておくようにしてくださいね。

またご飯や水、尿の変化も普段から気にしていれば変化が見えてきますよ。ですから、あなたの愛猫の日々の状態を把握しておくことが大切です。

もしこの中に当てはまることがあれば先生に相談しましょう。

小梅さんの症状

小梅さんの場合についてお伝えしますね。小梅さんは、10歳を過ぎたころから定期的に血液検査していました。

といっても、3か月~半年おきくらいのペースです。高齢になり腎臓の数値が悪かったときもあったので、検査を受けていたのです。

体重の減少は少し気になりましたが、問題なく生活していました。ところが2022年の12月末、急に片足を引きずって歩くようになったのです。

このときレントゲンの検査をし、年齢による関節痛ということで、関節の薬が開始になりました。

お薬のおかげで足は落ち着いたのですが、体重減少が気になるので、甲状腺ホルモンの数値を含めた血液検査を実施したのです。

その結果、甲状腺ホルモンの数値が高くなっていました。

このときの数値はT47.91で、正常値の0.90~3.70より高い数値でした。そして小梅さんは、甲状腺機能亢進症と診断を受けます。

先生曰く、甲状腺機能亢進症だと関節痛も出ることがあるようなので、それが症状の始まりだったのかもしれません。

しかしよくよく振り返ってみると、症状は関節痛だけではなかった気がします。

そう、今思えば足を引きずるようになったころの小梅さんは、しつこいくらいに鳴き普段より水を飲んでいたのです。

先生に変わりないか聞かれたときに「元気です」と伝えていたけれど、実際はその元気さが変化だったのですね。

ただ私には「普段と少し様子が違うかも」程度の変化でしたので、先生が甲状腺ホルモンを調べてくださらなければ、気づかず病気は進んでいたでしょう。

小梅さんの場合症状による気づきは遅くなりましたが、普段から病院に通院していたおかげで、結果的には早期発見早期治療につながりましたよ。

猫の甲状腺機能亢進症の治療には薬がある!?

猫の甲状腺機能亢進症の治療には薬がある!?

猫の甲状腺機能亢進症には、甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬が処方されます。その薬は1日何回飲み、どれくらいの期間飲むのか、また副作用など心配ですよね。

これから詳しく説明しますので、知識として持っていると安心かもしれません。

薬の飲み方や飲む期間

甲状腺機能亢進症をお薬で治療する場合、甲状腺ホルモンを抑えるお薬が処方されます。

代表的な有効成分はチアマゾールで、甲状腺ホルモンの生成を抑え正常に戻してくれるのです。

ただお薬が処方されたら1日2回朝夕と1錠ずつ飲み、この先ずっと飲み続けなければなりません。

なぜならチアマゾールは甲状腺ホルモンの生成を抑えるだけなので、飲まなければ元に戻ってしまうからです。

ですから、1日2回しっかり飲むことが大切になりますよ。

チアマゾールの商品名は「チロブロック(R)錠」(住友ファーマアニマルヘルス)で、2021年1月猫用に承認されたお薬になります。

どのようなお薬かは、住友ファーマアニマルヘルスから一部抜粋したので参考にしてください。

「チロブロック(R)錠」は国内で初めて承認された猫の甲状腺機能亢進症治療薬で、有効成分はチアマゾールです。

有効成分の苦味をマスクするフィルムコート錠、分割せずに処方できる低含量錠(1.25mgと2.5mg)かつ飲みやすい小型錠(直径5.6mm)であり、猫にやさしい・猫のための製剤設計を実現しました。投薬コンプライアンスに配慮し、ヒトと猫のQOLの向上を目指した動物用医薬品です。

引用:住友ファーマアニマルヘルス株式会社のプレスリリース

チロブロック(R)錠は直径が5.6㎜ととても小さいので、口が小さい猫でも飲みやすいのです。

小梅さんの先生も「このお薬ができて本当に良かった」と仰っていました。

小梅さんはチロブロック(R)錠を1日2回飲んでいますが、小さいので食事と一緒に出しても嫌がらず飲んでくれていますよ!

現在小梅さんのT4の値は、4.7です。数値に波があり、現在はやや悪くなっている状態なのですが、お薬のおかげで小梅さんの活動が激しくなるということはありません。

小梅さんはずっと問題なくお薬が飲めていますが、実はまれなケースだそうです。

基本的に猫は警戒心が強いので、食べ物に薬を入れても食べません。そのため薬を飲ませなければならず、けれどこれがとても大変なのです。

私も小梅さんに、何度かお薬を直接飲ませたことがあります。もちろん、抵抗されるし喉の奥に薬を置けないしで大変でした。

あなたの愛猫が薬をうまく飲める子でありますように...。

副作用

お薬といえば、私たちの場合もそうですが副作用は心配ですよね。もちろん、猫用のお薬にも副作用はあるのです。

それは下痢や嘔吐、むくみや貧血、肝障害と顔が痒くなることなどがあげられます。

ただ私たちと同じように、お薬の副作用は猫によって違い、小梅さんの場合はほぼ副作用は出ませんでしたよ。

もちろん、反応は飲んでみないとわかりません。ですから、愛猫の状態を注意深く観察してくださいね。

ちなみに副作用ではないのですが、お薬を飲んで甲状腺ホルモンが正常化すると、隠れていた病気が発覚することがあります。

なぜなら、甲状腺ホルモンの過剰分泌により血の巡りが良くなることで、本来悪くなっていたものが正常化するからです。

ですから、そのようなことが起こるということも覚えておいてくださいね。

猫が甲状腺機能亢進症になったら費用はいくら?

猫が甲状腺機能亢進症になったら費用はいくら?

もし愛猫が甲状腺機能亢進症で治療する場合、費用はどれくらいになるのでしょうか。

わかりやすいよう表にまとめてみたので参考にしてください。

費用内訳
内服6000~20000円/1か月お薬、検査、診察
療法食7000~20000円2Kgのご飯、検査、診察
手術15~30万円

この価格はあくまでも参考値です。なぜなら動物病院でかかる費用は、それぞれの病院によって違うからです。

そのため検査代や診察代には大きな幅があることをご理解ください。では小梅さんの内服治療にかかる費用をみてみましょう。

受診内容費用
診察とお薬の月6000円
診察と検査、お薬の月13000円

病院で定期的に行う検査は、血液検査です。この血液検査の内容は、甲状腺ホルモンだけではなく腎機能なども含まれています。

お薬を飲み始めてすぐのときは、1~2か月で血液検査していましたが、最近は3か月と間隔が少し長くなりました。

状態が安定していることも嬉しいですし、費用がかからないのも正直助かります。

このように治療にはお金がかかるので、治療内容を検討する場合の参考にしてみてくださいね。

まとめ

まとめ
  • 猫の甲状腺機能亢進症の余命は、治療をしなければ1年半~2年
  • 猫の甲状腺機能亢進症は早期発見、早期治療でよい状態を保てる
  • 病気の発症年齢は12~13歳だが、8歳を過ぎるとリスクが増えるので定期的な健診が大切
  • 症状は体重減少や食欲増進、行動の変化などである
  • 治療方法は、内服、療法食、手術があり、かかる費用は状態や病院によって変わる

猫は大切な家族です。その家族が病気になったらとても辛いですが、悲観せずにまずは病気についての知識を持ちましょう。

あなたが愛猫のために何ができるか、それは状態をしっかり観察し治療を選択することです。

愛猫の性格や行動は、一緒に生活しているあなたにしかわかりません。そんなあなたが一生懸命考えて選んだ答えなら、愛猫もきっと一緒に頑張れるでしょう。

この記事が、あなたの不安を少しでも減らすための役に立つことを願っています。

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